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禁漁前その2

26/10/2012 03:31 午後 (閲覧数:6344.)
渓流釣りは楽な釣りではない。
車を止めたら目の前がポイントだったり、
1カ所で竿を振っていたら魚の方からやって来てくれる、
そんな生易しい釣りではない。

もちろんそんな釣り方でも釣れなくはないが、
魚を求めてひたすら歩くのがこの釣りだと僕は考えている。
時には2000mの高山地帯まで足を踏み入れ、
山登りやロッククライミング並みのハードワークが要求されることも度々だ。


しかしハードワークすればするほど、自然は輝きを増す。
空気は澄み、緑は深みを増し、景色が色を変える。
足元の流れだって、手ですくえばそのまま飲めるのだ。
そして魚たちはもっともっと純粋になってくる。
がんばった私たちへの、自然からのプレゼントだ。


お役人天国の日本では、自然の河川までもが役所に管理されている。
そこには、良い面と悪い面がある。
良い面は、釣り人や漁師の強欲がコントロールされることだ。
だれでも魚をたくさん捕りたいし、いつでも好きなだけ釣りをしたいものだ。
しかし日本のほとんどの河川では、魚が卵を産んで稚魚を育てる時期、
つまり毎年10月から2月くらいまでの間はアマゴやイワナを釣るのが禁止となる。
子供を産み育てる時くらいそっとしておいてあげようじゃないか。

悪い面は、川で釣りをするのにお金を取られること。
川を管理している漁業協同組合に入漁料を払わなければならない。
その一方で漁協は、川にお金を払った釣り人が満足するくらいの魚を維持しなければならないが、
実はそこがくせ者で、放たれるのは卵だったり、稚魚だったり、成魚だったりと様々。
養殖場で大人になるまで育ったアマゴやイワナが放される川がたぶん一番多くて、
そんな魚は体はぶよぶよ締まりがなく、引きは別の魚のように弱い。
それはもう、自然の川を使った釣り堀のようなものだけど、
こうした場所で魚釣りをして釣満足している釣り人も実は少なくない。
自然の中で産まれ育ち生きるための狡猾さを身につけていない養魚場育ちを釣るのは、実は容易いからだ。
さらに漁協の中にはその川にいないはずの魚を放してしまう漁協もあったりで、
川の生態系は人間によってめちゃくちゃにされてたりもするのだ。
まったくもって人間が自然に関わると、ろくなことは起こらないのである。
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