ベトナム人のお客さまのフェイスブックページを見ておりますと、日本でいうところの「ヘラ浮子」(ベトナムでは主にコイ釣りに使われているようですが)を、コレクションしたり、自作されたりする方が少しずつ増えているようです。
店主もやはり釣りは野池のフナから始めたのですが、現在は休眠して、ルアー釣りばかり。
しかし確か高校生の頃にヘラ浮子コレクターだった叔父から譲り受けたものが今も手元にあります。
譲り受けたのが35年ほど前ですから、すべて35~50年前の作品だと思われます。
ヘラ釣りの世界は全くわかりませんので、見る人にとってどのような価値があるか分かりません。
しかし日本の釣りの一端に触れていただければと思い、当店にて展示を始めたいと思います。
浮子の胴部分、わずかなスペースに、金や螺鈿などを使い、絵や毛筆など様々な意匠を駆使して仕上げたヘラ浮子。その繊細な技術は、日本の誇りです。日本の釣り人の皆さまにもぜひ見ていただき、このベトナムで日本に根ざした釣りというものを思い起こしていただく機会になればと思います。
とし